大きくする 標準 小さくする

ラグビー力①(2018年卒業生たちの軌跡)

2018/03/07

去る2018年3月1日
今年も多くの生徒が卒業していきました。
3年生が引退した後、文章を用意しました。
しかし、いろいろなことが起き、アップできませんでした。
このたび、卒業を記念して、予てから用意していたメッセージをアップしたいと思います。


【ここから温めた文章】
実は、今年はどんな思い出を書こうか、非常に悩みました。
とても苦労をした生徒が集まった学年であったことは間違いありません。

U16に選ばれるも、ラグビーと向き合えなかった。あげくの果てに、「お前がオレをラグビー部に入れたからこんな苦しい目にあったんだ。なんで、オレを苦しめるんだ。もう、オレにかまうな。オレはラグビーなんてやりたくなかったんだ」と暴言を吐いた生徒。
好きな時に部活に来てめんどくさくなったら来ない自分中心の考えを捨てなかった。先輩たちの引退試合にも「オレ、メンバーじゃないなら行きません。悪さばっかりした先輩たちの引退試合とか興味ないんで。」といろいろ世話をしていた先輩たちの試合に来なかった生徒。
足が速く陸上部で勉強も学年トップの生徒。そのことに優越感を覚え、鼻にかけていた。それを注意していた陸上部の顧問に反感を抱き陸上部と決別しそうな中、声をかけラグビー部に転部。足が速いだけでは通用しないラグビー。悔しい思いから、誰よりもがんばった。そして、ラグビー部キャプテンに。引退試合の2日前に肉離れ。引退後私に「先生、ラグビーもっとしたい」と言った生徒。
弓道部だったが、ラグビーに興味があり兼部。3年の時、弓道部の主将になり弓道一本に絞るかと思いきや、ラグビーは辞められませんと最後までラグビーを続けた生徒。
他にも、ここではかけないようなこともありました。

ただ、そんな3年間でしたが、実際に何を一番の題材にしようかずっと悩んでいました。
そんな時、あることが起こりました。

それは、新チームになって1か月を過ぎたころ
「部活を辞めます」と言いに来た1年生も生徒が数名いました。
実はその1か月前には諸事情で数名が学校自体を辞めていました。もし、この生徒たちが辞めるとなったら。1年生は、最初の入部した生徒の半分以下になってしまう。そうなると、15人制に出ることさえも危うい。
その生徒といろいろ話をしましたが、その生徒は決意が強く、なかなか辞めることを撤回しようとしません。正直、私はこの生徒は辞めることを決めてきたんだと思いました。
これからどうすればよいのか悩んでいた時、たまたま引退した3年生が。
「けいじやん。久しぶり?ラグビーないから最近太って・・・」とたわいもない会話。
私は「あのさ。実は、今日、○○と△△が辞めるっていいってきてな。ちょっとへこんでるんだわ。」
「はあ?あいつらがラグビーつづけんかったらこの学校いる意味ないやん」「あの時、オレ何回も辞めようと思ってたけど本当にラグビーつづけて良かった。だって、知らない人としゃべるときラグビーの話するだけで好印象になるし。就職試験なんてラグビーの話しかしなかった」「まあ。つづけてよかったよ。今ではけいじとケンカしたこと笑い話になってるしね。あのときはごめんなさい。」
とラグビー続けて良かったって話をしてくれました。
そして私が「なあ、おねがいなんだけど。あいつらにお前らから辞めるなって言ってくれんか?」とお願いしたところ
「任せとけ。先生大丈夫だわ。俺らだってやめんかったもん。その熱意は残念ながら(笑)伝わってる。ちゃんと話しするわ。まあ、辞めないから心配するな。」
自分がやってきたこと。間違えじゃなかったんだ。

そして、その夜、私のメールには
「先生、部活もう一度頑張ってみます。先輩たちのためにも。明日から部活行きます」
3年生にその話をすると。
「よかったな。まあ、辞める辞める言って本当に辞めたらいかんわ笑」
オイオイ、と思いながら
本当にこいつら3年生を諦めず粘り強く辞めさせず正面向きあって全力でぶつかりあって良かった。
こいつらとも一生つきあっていこうと思った一日でした。

最後に
3年生諸君。
こんな私に不器用ながらも逃げずにぶつかってきてくれたこと感謝します。
今後も、何事も逃げずにぶつかっていってください。
それで失敗してくじけそうになったらまた守山高校のグラウンドに戻っておいで。
 

コメント

名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル
パスワード: