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チーム平野の軌跡2

2021/03/30

部員が14→10→7→4と減っていく中、ある日辞めた坂元が私のもとにやってきました。「先生、ラグビーやった方が良いですよね?なんかラグビーやっている奴、楽しそうだし、輝いてる。オレ何のために高校来たかわからなくなりました。だから、ラグビーやろうと思います。」さらに寺村が「先生が担任だったらラグビー部に戻るわ」と言ってきました。残念ながら2年生で寺村を担任することはなかったです。寺村には本当に戻ってきて欲しかった。諦めかけたその時、寺村が「やっぱラグビーやるわ。このままじゃダメだ。オレの人生。」先輩たちに怒られていた幸村も、もう一回15人でラグビーやるぞと意気込み、新入生に声をかけまくっていました。その結果、14人もの新入生が入り、再び15人制単独チームで試合に臨めるようになりました。MG三村も、守山高校のMGでは珍しく、言われる前に自分で考えて動いていました。キャプテン平野も中心選手に成長していました。的場先生が赴任した頃「准之介は自分でいくな。パスしろ。」と言われていましたが、3年になる頃には「准之介にボール集めろ!」となっていました。そんな目覚ましい変化を遂げた彼らの前に、新型コロナウィルスの影が。頑張る舞台がなくなってしまいました。総体、菅平、市民スポーツ祭中止。進路にも影響が。優良企業の募集停止。ただ、ラグビーというスポーツはすごいですね。多くの生徒が苦戦する就職活動。逆に企業からは少ない採用だからこそ良い人材が欲しい。その企業にとってラグビーを頑張ってきた生徒は良い人材だったのでしょう。「ラグビーの話したら喜ばれた。」と話していた部員。私の所に電話でお礼を言って下さった企業の方もおられました。ラグビー部員たちはこのコロナ禍の中でも、優良企業に次々に就職が決まりました。もちろん、ラグビーへの情熱が強い生徒は大学に進学しラグビーを続けます。

暖簾に腕押しかと思っていましたが、彼らの心の中に情熱の炎が燻っていたんですね。ちゃんと彼らに炎をつけられて良かったです。

卒業生たちへ
その炎を何年経っても消さないようにして下さいね。

→不登校の生徒はどうなった?




 

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